カジノ法案が2016年6月に成立し、いよいよ日本にランドカジノができる日も近づいてきました!「カジノ」と聞くとちょっと怖いと思う方もいらっしゃると思いますが、実際に日本でのカジノ解禁によりどのような影響があるのでしょうか?
カジノ法案とは?
「統合型リゾート(IR)整備促進法案」通称「カジノ法案」の正式名称は「特定複合観光施設区域の整備の促進に関する法律」といいます。カジノ施設を設置する法案と思われがちですが、実はカジノ施設を含んだリゾート施設を作ろう!という趣旨の法案です。ということは、実際にできる施設は単にギャンブル好きが集まるといった場所ではなく年齢問わず誰でも楽しめるリゾート地になります。
どんな施設ができるの?
具体的には以下の施設が一体となっている施設と言われています。
- カジノ施設及び会議場施設
- レクリエーション施設
- 展示施設
- 宿泊施設
- その他の観光の振興に寄与すると認められる施設
カジノ法案によるメリットは?
法案が成立されたということは多くのメリットがあることが考えられます。それではいくつかみていきましょう!
1観光産業による経済成長
カジノ法案の本来の目的は外国人観光客を集客することであり、莫大な経済効果が見込まれます。また、統合リゾート施設から別の場所への観光も見込まれるため国内全土で恩恵を受けることができます。
2地域の活性化
統合型リゾートがオープンすることで、海外からの観光客の増加はもちろん国内旅行の活発化により地域の活性化が見込まれます。また、交通機関の整備なども見込まれるため、人の動きが活発になり地域がより活性化されます。
3雇用機会の増加
上記で述べたように、カジノ施設以外にも様々な施設が組み合わされた巨大なリゾート施設となるため、それに伴い多くの従業員が必要となることは明らかです。
カジノ法案によるデメリットは?
マイナスイメージもある中、カジノ法案によってメリットがあることがわかりましたが問題点も挙げられています。
1ギャンブル依存症
一番の懸念点として挙げられるのはやはりギャンブル依存症の恐れです。パチンコや競馬などはもちろんカジノに限ったことではありませんが、さらなる対策が必要となりそうです。
2治安の悪化、犯罪の増加
カジノゲームはリアルなお金が動くため金銭トラブルの原因となってしまうことが考えられます。また、マネーロンダリング(違法に得たお金を出所がわからないようにする)の為に利用されてしまう心配があります。
3風評被害
ギャンブル、賭博と聞くと悪いイメージを持つ人も多くいるように、カジノの印象はあまりよいものとは言えません。せっかく、カジノ施設がオープンしても悪い噂や不確かな情報により損害が生じてしまう可能性があります。
どこが候補地?
カジノ法案では全国で3か所のみカジノ施設を認めると決められています。現時点での候補地となっているのは東京、神奈川、愛知、大阪、和歌山、長崎と言われています。その中でも有力な候補地は、横浜、大阪!しかし、都市部よりも地方へ誘致したほうが経済効果が高まるのでは?などの意見もあるため、まだ定まっていないのが現状です。今後の議論でどこに決まるのかが楽しみですね!
実際にカジノを楽しめるのか?
本来の目的は「海外からの観光客の誘致」のため、残念ながら日本人の来場者には入場規制がかかってしまいます。せっかく日本にカジノ施設ができたのに楽しめないじゃないかと声が上がりそうですが、これも、上記のカジノ法案の問題点を最小限に抑えるためなのです。
日本人来場者への規制は以下の通りと言われています。
- マイナンバーカードの提示
- 入場料:6000円
- 入場回数の制限:週3回、月10回まで
- 年齢制限:21歳以上
以上の条件さえクリアできれば誰でもカジノを楽しむことができます。さらに、海外からの来場者にもパスポートの提示を求めるなどセキュリティ対策がなされます。
まだまだ、議論が必要なカジノ法案ですがデメリット以外にも多くのメリットもあることがわかります。デメリットの克服のため今後も来場規制のように様々な対策をたてられていくことでしょう。みんなが節度を持ったカジノゲームのプレイを心掛けることも大切ですね。映画で見たようなゴージャスで華やかな雰囲気が日本国内で楽しめる日も近づいています。今後の展開を見守っていきましょう!